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引退と現役続行、それぞれの貢献

 女子マラソンの有森選手が来年2月の東京マラソンで引退するというニュースとボクシングのWBCスーパーフライ級王者徳山選手が亀田選手、長谷川選手に対戦相手を限っての現役続行というニュースが同じ日に飛び込んできた。この2人の考え方の違いからスポーツ界を考えてみたい。

 女子マラソンの有森選手は日本人初の女子マラソンメダリスト。彼女が女子マラソンを引っ張ってきた期間は長い。だが、引退するという有森選手の口から育ててくれた女子マラソンの後進を育てたいという声は聞こえてこない。東京でファンへの感謝の気持ちを込めて「サヨナラ・ラン」を行うということだけだ。
 それに対し、現役続行する徳山選手はその続行の理由を「亀田はまだ本物と対戦していない。本物のボクシングを教えたい気持ちはある」と答えた。引退する前に後進を育てて行きたいという思い。この2人の考え方の違いはどこから来るのか。
 女子スポーツで女子指導者がいないわけではない。ソフトボール、シンクロ、フィギュアスケートなどいくらでもいる。だが、女子マラソンには後進を育てようとする人材が少ないのはなぜだろう。これは例えば女子柔道にもあてはまる。後進を育てることもなく10年も15年も王座にいたとしてもそれはそのスポーツのためにいいことではない。逆に後進を育てないためにいつまでも王座に座り続ける。なんて狭いという気がしてしまう。
 トップにあるもの、王座にあるものこそ、後進を育てる気持ちを持ってほしいものだ。今回は徳山選手の言葉の方に自分を育ててくれたスポーツに対する気持ちを見た気がする。
[ 2006/05/25 23:59 ] スポーツ | TB(1) | CM(-)
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